小物測量機材

SUUNTO コンパス

(有)山口商店

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2012/01/17


 SUUNTO コンパス MB−6 使用方法の説明

 

スントのフィールドおよびサイティングコンバス
スントコンパスは、最も過酷な条件下にある世界のいたるところで使用されています。すなわち、探検や競技イベントから軍事目的にいたるまで広い範囲に及んでいます。地理的で幾何学的な問題を正確さと信頼性を確保しつつ解決することが要求される場合はいつでも、簡単で直接的な単一用途のコンパスが、フィールドワークや調査、レジャーなどの活動に使用される非常に多機能な計器に取って代わられるようになりました。

 

コンパスの機能を理解するうえで知っておくべき重要な概念が2つあります。偏角と傾角です。地球の磁力線が、必ずしも地図上の地理的北を指し示すとは限りません。偏角とは、これら2つの方向の差のことです。偏角は、ある地域から別の地域へと徐々に局地的に変化します。一部のスントモデルでは、適切な偏角補正を自動的に行うように設定することができます。より単純な構成のモデルでは、補正は計算する必要があります。

 

傾角とは、磁場の垂直方向の強度のことです。傾角は、地球上のさまざまな場所で変化し、磁針の水平位置に影響を与えます。スントコンパスでは、北半球用と南半球用の2つの異なるコンパスカプセルを用いて、この影響に対し補償を行います。(3a)

※当店で販売しているモデルは北半球用のモデルです。

※南半球用のモデルは当店では取扱していません。

 

グローバルシステム機能付きスントコンパスは、カプセルを交換しないでも、すべての緯度で使用できます。(3b)

※グローバルシステム機能付きのモデルは当店では取扱していません。

 

【ご注意】

このコンパス(北半球モデル)を南半球で使用される場合は、不具合を生ずるおそれがありますので、南半球モデルをお使い下さい。また、北半球と南半球で使用される場合はグローバルシステム機能付きのものをお勧めします。

南半球モデルおよびグローバルシステム機能付きのものは国内では販売されていないと思われますので、お使いになる国にてのご購入をお勧めします。

  

構成部位と操作

 a) ひも

 b) 照準マーク

 c) 目盛盤付き回転カプセル

 d) 磁針

 e) インデックス

 f) Nマーク

 g) N-S格子線

 

@ 開く
・片手でコンバスを保持し、もう一方の手でひもを引きます。
A ミラー

・コンパスを傾けてミラーを開きます。

・地図を使って作業するときはミラーを押しのけ、目盛盤を通して地図上を見ることができるようにします。
B サイド目盛り
ハウジング外側の印の間隔は3/16インチ(5o)です。ハウジングを十分に開くと、コンパス本体から引き出しフレームの端までの2インチ(50o)分をさらに追加利用できます。
 

移動の方向(方位角/方角)
方角とは、真の磁北と移動線の間の角度のことです。方角は、コンパスの目盛盤から読み取ることができます。目盛は360に区切られています。

 

ミラーを使って照準を合わせる
スントコンパスのミラーの位置決め機能にはコンパスカプセルを観測しながら、移動線の照準を正確かつ簡単に合わせることができるという利点があります。コンパスを照準位置にしたまま体をまわして、針の赤い部分を、カプセルの2つの平行な北マークの間に並ぶようにしなければなりません。

 
おおまかな照準合わせの場合は、腰のあたりにコンパスを装着し、上から方角を観測します。
 
地形内で使用する
地図を正しい方向に向ける
a) 方角をN=0に設定する。
b) コンパスが北を指すように地図上のN-S格子線に沿ってコンパスを置きます。
c) 針のN,県が2つのNマークの間に並ぶようになるまで、地図とコンパスを回します。
重要:地図にN-S格子線が記載されていない場合は、1~インチ(3〜4 cm)ごとに線を引いてください。

 

地図上で移動の方向を確定する
a) 位置Aと目標位置Bを結ぶ線に沿ってコンパスを置きます。コンパスの前面が、位置Aの方を向くようにしてください。
b) 目盛盤のN-S線と地図上のN-S格子線が平行になるまで、コンパスカプセルを回します。
c) コンバスと照準器を持ち上げます。移動線に沿って日立つ目印をいくつか選びます。

 
地形内の目に映るどこか1ヵ所に照準を合わせる
a) 希望する目標の方角へ向きます。コンパス目盛盤の北マークが針の北端部と重なるように目盛盤を回すことで、角度を調節します。
b) 地図上の自分の位置に印を付けます。

c) 引き出しフレームの端が自分の位置の上になるようにして、コンパスを地図上に置きます。目盛盤のN-S線と地図上のN-S格子線が平行になるまで、コンパスを回します。
d) これで目標場所が、コンパスの長辺によって形成される直線上にあることになります。

  

自分の現在地を求める
a) 識別しやすい目印の方角へ向き、目盛盤の角度を調節します。
b) 地図で、コンバスの長辺を目印の上に置きます。目盛盤のN-S線と地図上のN-S格子線が平行になるまで、コンパスを回します。
c) 照準を合わせた点からコンパスの前面へ向けて、コンパスの長辺と平行になるように線を引きます。
d) 2つめの目印を選んで、ステップAからCを繰り返します。
e) 2つの線が交差する場所があなたの現在地です。交差する線の間の角度が90に近くなればなるほど、現在地を求める精度がより高くなります。

 

障害物を避ける
沼地、丘、湖などの障害物に遭遇した場合は、以下のように進みます。
a) あなたのルートを迂回(U)の進路へ十分に早いタイミングで変更します(1組の迂回路マークの下の針の北端部)。あなたの歩数を数えます。
b) 行く手に障害物がなくなったらできるだけ早く、通常の行進進路(T)に戻ります。
c) 障害物の周辺を超えたらすぐに、迂回の進路(III)に変更します(他の組の迂回マークの下の針の北端部)。
d) 歩数を同じ数だけ数えたら、元の方向(T)に進みます。

 

偏角補正
照準ミラーと偏角補正機能のあるスントコンパスには、カプセルの反対側に調節ねじがあります。このねじを回し、特別な指針の助けを借りて、北マーク(磁北)を調節し、目盛盤と真北に対する偏角変化を補償することができます。

例:
偏角20 W:方位角で20だけ増やす。
偏角20 E:方位角で20だけ減らす。

 

クリノメーターを使う
・ミラーをスライドさせてその裏側を指で支えます。
・傾斜線上の視線と交差するようにコンパスを置くか、またはコンパスの辺越しに傾斜線を観測します。

・傾斜角度(赤い目盛の赤いマーク)を直接読み取ります。

 

 

高さの測定
・ミラーを開いて、下向きに軽く圧力をかけ、適切な位置に固定します。
・コンバスを横向きに保持し、垂直方向に傾けます。コンバスの上辺越しに希望するボイントを観測します。
・ミラー内の傾斜角度(赤い目盛の赤いマーク)を読み取ります。

    

  

    

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