■ クリノメーター PM-5/360PC
すばやく正確な仰角の測定ができます。対象物の照準と同時に計測ができる点が当製品の最大の特徴です。
簡便でかつ正確に仰角を計測するアウトドアエキスパートにとって必須の器具としてご利用いただいております。
PM-5の構造と仕組み
■ クリノメーター(仰角)機能
計測対象物を照準し同時にその値を読み取ることができます。この値の読み取りには2種類の目盛が用意されています。左目盛りは計測をしている場所から見た対象物の角度。右目盛は対象物までの距離に対しての高さの比率(ハdセント)の値です。
簡単な例をあげましょう。計測をしている自分の場所からある樹末の頂点が仰角35°(左側目盛)のとき、パーセント目盛(右側目盛)は70%を指しています。この値は対象物の高さが対象物までの距離に対する比率として表されたものです。
対象物までの距離があらかじめ10mとわかっていた場合、10mの70%として10m×0.7=7mこの値に
計測者の眼の高さが仮に1.6mとし、その値を加え7m+1.6m=8.6mが計測した樹木の高さとして導き出されます。この例は計測者と対象物が同じ高さの場合です。(図1参照)
図1
これに対して対象物と計測者が高さの違う地点にいる場合の例は次のとおりです。
図2
図2のように計測者と対象物の間に高さの差があります。この場合に計測の対象の頂点と最下部とを計測してそれぞれの比率(パーセントの値)を求めます。
そして頂点の値から最下部の値を引き、その値を対象物までの距離にかけると対象物の高さが求められます。図例の場合の計算は
20m×(40-5)/100=7m
対象物が計測者より低い位置にある場合の例は以下図3のとおりとなります。
図3
頂点の値が26%、最下部の値が24%のとき、この二つの値を足した値を対象物までの距離にかけると対象物の高さが求められます。
20m×(26+24)/100=10m
「照準同時計測」は左右両眼で照準対象と目盛を見ることで可能になります。
図4+図5=図6
PM-5(計測器)を右眼に接眼して得られる画像例(図4)
図4
a.角度の値
b.パーセント(高さ/距離)の値
c.照準・読取線
左眼でとらえた計測対象の画像例(図5)
図5
錯視によって左右の画像が合成された像照準と同時に計測値が得られます(図6)
■ クリノメーター仕様(PM-5/360PC)
測定範囲 : 仰角 ± 90°パーセント(高さ/距離) ± 150%
目盛単位 : 仰角 1° パーセント 1% 盤面仰角目盛 5°
測定精度 : 1/4°(内蔵目盛使用)
三脚固定用可、つり紐、合皮ケース付き
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