ポケットコンパス  2017/05/29 (有)山口商店 ホーム


使用方 (レベルトラコン/トラコン/ポケットコンパス)

 

据付け

 

@

三脚は三つの石突きが測点を中心にして ぽぼ正三角形になるように、しっかりと据えます。

 

A

垂球は、脚頭部の保護キヤッフをかねています。横ネシをゆるめて垂球をはずし脚頭の下のフックから下げます。

  自在金具の使い方はこちら

 

B

望遺鏡の支柱を直角調整ネジガ軽く当るまで起し、支柱固定ネジで締めます。余り強く締め過ぎますと視準面の鉛直度に狂いを生じますので、必要以上に締めつけてはいけません。

各部名称

C

握り(基台部)をほぼ垂直に起こし、水平軸固定ネジをゆるめてから、握りの底部を脚頭にあてがい、片手で握りだけを廻してしつかりととりつけます。

 

D

握りが垂直になり、垂球が測点の上にくるように石突きの位置と脚の長さを修正します。

 

E

握りは上下にわかれたボールジョイント構造ですから、これをややゆるめて磁石盤の水平をとります。両手で磁石盤を抑えるようにして二つの気泡管の気気泡がどちらも刻線に正しく合うよう定置し、握りを静かに締めなおします。さらに、磁石盤を水平に180°回転して、やはり二つの気泡が正しい位置にあれば、器体の据えつけは完了です。望遠鏡のキャップを
外して格納ケースにしまいます。

各部名称

 

●視準

 

@

望遠鏡の接眼合焦リングを廻して、スタジア線がはっきり見えるように調節しておきます。

 
A

望遠鏡筒の照準凸起を見通して、目標におよそのねらいをつけます。

 

B右手の水平固定ネジを軽くしめて、対物合焦ノブを廻して目標に合焦します。同時に水平、垂直の微動をさせながらスタジア線の交点と目標とを正確に一致させます。

 

C
スタジア線は、右図のように縦横に刻んでありますから、ブッシュ等でスタジアロッドがかくれる場合は、スタジアロッドを横にして測距できます。

各部名称

 

●測角

 

@

高低角分度による高低角の測定は、ポケットコンパス測量では通常水平面投影図を作製するので、斜距離は水平距離に直します。そのためこの読み取りは多少ラフでも最終図面に大きな影響はありませんが、視差を小さくするために指標を真正面からみることが必要です。

 

A
磁石分度による磁方位角の測定は、地磁気そのものが微弱なので細心の注意を払って居ります。地磁気を正確にキャッチするため、ウシカタの磁針は最高級の磁石鋼と軸受石を使用して磁針の感度が極めて鋭くなつています。そのため鉄製のものは身体から充分離して測定してください。読み限りは、やはり磁針を出来るだけ真上から見て視差をなくすことが必要です。
〔注意〕A測点からB測点を観測したときと逆に、B測点からA測点を観測したときの磁方位角に差を生ずる場合は、磁性鉱床あるいはその他の原因による磁場の局地偏差があるのですから、トラコンS-25等を使用してこの影響をさける必要があります。

 

B

磁針が鋭敏である程、磁針の動きが止まりにくいわけですが、本器は、インダクションダンパーの電磁誘導で磁針が迅速に静止するように設計されていますので、測定の時は、磁針制御ネジで制動をかけることは全く不要です。

なお、ダンパーのCHECKのマーク位置は、故意に制動効果を弱めてありますので、感度の具合をチェックできます。

格納時には、磁針制御ネジで磁針を止めておいて下さい。

インダクションダンパーは、磁針の指度には全く影響を与えず、なお、その精度を長く保持する効果があります。

各部名称

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各部名称

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各部名称

 

C

トラコンS-25の水平分度は、5分まで測定出来るようになっています。遊標読み取りは右図の通りで親目盛で度を読み、親目盛と合致する遊標目盛で5分を読みます。

 左図の読取値は1°15′

 

各部名称

オーバック装置の操作は、レバーを真下に下げ、固定ネシをゆるめ本器を軸によって静かに回転させます。カチッと音がして0位置に止まります。
帰零が終ったら、そのまま任意の方向に回転して目標を捉え、正しく視準出来た時レバーを真上に上けます。すると水平角度分は帰零位置から解放されますので次の目標を視準すれば、水平目盛は内角そのものの数値を表示します。

D

主測線と直交する測線を得たいときは、器械を主測線に合致させたままで直角副視準器を見通せばよいわけです。この測定は目を器械から30cm以上離して行なようにうにしましよう。

各部名称

 

    

 

履歴の件数