超音波距離計 (有)山口商店 ホーム 2013/05/17


電子メジャー ピッキョリ75 詳細 02

測定に影響を与える環境条件

手軽に素早く距離を測るのに便利なピッキョリ75ですが、さまざまな環境(温度、湿度、高度・大気圧、雑音、風)が性能に影響を与えます。最高のコンディションで正確な測定を行うために、次のようなことに注意が必要です。

 温度

ピッキョリ75は、0℃から38℃までの間で安定した測定を行うため、独自の温度補正回路を備えています。

この回路により、温かい所と寒い所の間を移動したとしても、妥当な精度で測定ができます。

しかし、本体を極端に寒い所、暑い所(太陽に照らされた車内など)へ放置した場合など、使用する場所の気温になれるまで時間がかかってしまいます。

本体の内部温度が気温と同じでしたら、測定精度に影響はありません。

本体内部温度と気温が同じになるのを待てない場合には、

気温より5.5℃内部温度が上がるごとに1%数値を増し、逆に内部温度が気温より5.5℃下がるごとに1%数値を減少させて下さい。

 湿度

どのような超音波測定器でも、その測定可能距離と精度は、湿度の影響を受けます。

大気の状態によっては、仕様が示す値よりも測定可能距離が長くなったり、短くなったりします。

測定可能距離は気温が高く湿度も高い時と、気温が低く湿度も低い時に最長になります。

また、気温が高く、湿度が低い時と、気温が低く湿度が高い時に最短になります。

気温0℃の場合は湿度による測定距離の影響はでません。

 高度・大気圧

高度および大気圧は、すべての超音波距離測定器の測定可能距離と精度に対し影響を与えます。

高度が上昇し(大気圧減少)するのにともない測定可能距離は減少します。

高度が下降し(大気圧増加)するのにつれ測定可能距離は伸びます。

高度と大気圧が精度に与える影響を補正するには、

  海抜より上の場合は、-15mmHg分の300m毎に 測定距離から 0.4% 引き、

  海抜より下の場合は、+15mmHg分の300m毎に 測定距離に 0.4% 足して下さい。

    (海抜=760mmHg)

 雑音

機械やエンジン、コンピュータ、ステレオ、テレビ等からの高周波ノイズは測定に影響を与え、不正確な測定結果を得る可能性があります。

なるべく離れるか、機械の電源を消して測定するようにして下さい。

 屋外測定

ピッキョリ75は屋外での測定と、風が弱い場合の野外での使用を前提として設計されたものです。

風が強い場合は測定精度や測定可能距離に影響が出やすくなります。

またピッキョリ75を野外で使用する際には標的をご使用下さい。

風や雑音等の環境要因が測定値に影響を与えないようにするためです。

注意事項

超音波測定器は、手軽に素早く距離を測りたいとき、または大体の見当をつけたいときに最も役に立つ道具です。

精密な作業のために開発されたものではありませんが、最高のコンディションのもとでは大変正確な測定が行えます。

 

環境条件についての機能

 温度補正

温度は測定精度に大きな影響を与える原因となります。

ピッキョリ75は気温と本体内部温度が等しくなったとき最も正確に作動します。

そこで、より測定精度を高めるため自動温度補正回路を組み込みました。

この機能を最大限生かすためには、

寒暖の温度差約1℃に対して約2分使用を待つようにして下さい。

本体を空気中で振ると内部温度と気温の温度差を早く均一にすることができます。

内部温度をディスプレイに表示させる事が可能です。

 フィールドキャリブレーション(測定基本設定)

本機は大気圧760mmHg、相対湿度50%の環境のもとで基本設定がなされています。

この条件下と異なる場合、測定値に誤差が生じることがあります。

標高の高い場所のように条件の異なる場所で使用する際のために、設定変更機能が内蔵されています。設定を調整することによって誤差を改善することが可能です。

 

 基本設定を変更するには

  3mの距離でキャリブレーションの設定が行える機能があります。

 

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