GPSアンテナ位相特性 (有)山口商店 更新:2006/06/05 ホーム
2005年7月1日付けで国土地理院及び日本測量機器工業会のホームページからGPS測量における位相中心の変動補正に関するアナウンスがされております【国土地理院(通知) GPS測量における位相中心の変動補正について(国地企指第41号平成17年5月23日)】。 これに応じて、ライカジオシステムズ(株)のアンテナ位相特性への対応に関してをご紹介させていただきます。
アンテナ位相特性への対応について
■ アンテナ位相特性への対応について
GPS測量では同一セッションにおいて同一機種により観測することが基本と考えられてきました。しかし、公共測量においても電子基準点の利用が可能となり、事実上、異機種混在の基線解析が行われています。その場合、アンテナ位相中心の定義によっては特に高さ方向で所定の精度が確保できないおそれがあります。そのため国土地理院と日本測量機器工業会では個々のGPSアンテナについて検証実験を行い、アンテナ高計測位置の定義を統一、アンテナ位相特性(PCV含む)データを用いることで、異機種間観測で高さ方向精度の保持・向上されることを確認しました。これにより、アンテナ位相特性(PCV含む)データを適用することで、異機種混在の観測が可能となりました。
ライカジオシステムズでは解析ソフトウェアSKI-Pro及びLGOで使用しているアンテナ位相特性(PCV含む)データをメーカー値として登録しております。従ってライカジオシステムズ社製アンテナについてはソフトウェアへの登録等の作業はありません。 電子基準点を使用する場合には国土地理または日本測量機器工業会ホームページからアンテナ位相特性ファイルをダウンロードしていただき、解析
ソフトウェアにインポートして使用できます。他社メーカーGPSを混合使用する場合も同様に日本測量機器工業ホームページからアンテナ位相特性ファイルをダウンロードしてご使用いただけます。
■ 対象となるGPS受信機とアンテナ
System200(※SKI-Pro ver2.5のみで対応)、System300、System500、System1200、SR20、AT201、AT202、AT302、SR299 INTERNAL、SR399 INTERNAL、AT501、AT502、AX1201、AX1202、ATX1230
※System200につきましてはL2帯をハーフサイクルで記録する技術が採用されています。他社製ソフトウェアで解析される場合でL2帯を使う長距離解析を行う場合には対応の有無を確認の上、ご使用願います。L1帯に付きましてはフルサイクルですので問題ありません。
■ 対応ソフトウエア
解析ソフトウェア:SKI-Pro ver2.5 及びLGO ver1.0以上で対応済み ※SKIはPCV補正未対応
公共測量用ソフトウェア:(仮称)ELLIPSE ver3.0以上で対応予定 ※今秋リリース予定
■ ソフトウエアのバージョンアップに関して
(i) 解析ソフトウェア
SKIおよび SKI-Pro ver2.5未満をご使用のお客様はSKI-PRO ver2.5またはLGOver1.0以上にアップグレードしていただく必要があります。 また、SKI-Proは既に開発を終了しておりますので、LGOにアップしていただくことをお勧めいたします。 ※System200はSKI-Pro ver2.5のみで使用可能
(ii) 公共測量用ソフトウェアELLIPSE ver3.0(仮称)
基本的には全てのユーザー様についてバージョンアップしていただく必要があります。対応ソフトウェアは現在開発中であり、今秋のリリースを予定しております。
アンテナ位相特性(PCV補正含む)への対応するためには、上記の解析ソフトウェアと公共測量用ソフトウェアの組み合わせが必要です。 お客様がお持ちのソフトウェアの組み合わせに従い、アップグレード費用が異なります。
■ アンテナ定数証明書
アンテナ定数証明書の様式変更に伴い、基本的には全てのユーザー様で再発行が必要となります。
■アンテナ位相特性(PCV)ファイルのインポート時の注意事項 2006/06/05
ライカホームページに掲載されました。 ここ